- 学校:USP ESL
- コース:一般英語コース
- 寮タイプ:1人部屋
- 留学時期:2011年10月から12週間
- 1.学校に対する満足度は100点満点中、何点ですか?
- 90点。他校の状況が不明なので評価しにくいのですが、マンツーマンの一コマ100分授業は集中力も途切れがちでした。また、クーラーの効き過ぎで上着を持参するなど体調管理にも留意しました。なお、生徒を顧客として大事にしているところも伺え、先生の選択や時間割など配慮がありました。
- 2.授業や先生について印象に残っていることはありますか?
- シニア留学の私には、先生達もフレンドリーで時には唄や踊りが飛び出すこともありましたが、現地新聞のヘッドラインやフィリピンの社会問題等こちらの要望に沿った授業展開(先生の教養の程度差もありましたが)も可能でした。英語を通じてフィリピンの現状も知る事が出来国際感覚も培ったように思っています。
- 3.フィリピン人講師の発音や教え方はいかがでしたか?
- 発音は十人十色ですので気にしませんでした。私は毎早朝1時間の自習教材として「速読速聴シリーズ・(株)Z会発行」のCDを聴いていました。アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア出身者の吹き込みもそれぞれ若干の違和感はあります。また、フィリピン人先生達は文法に忠実さが伺えました。多くの初級の日本人と台湾人もそうでしたが、文法用語の英語単語を習っていないので当初は相当混乱します。事前準備として現在形・過去形等々一覧表を作って臨むと授業の進展も早いと思います。
- 4.他生徒(外国人生徒・日本人生徒)との共同生活はどうでしたか?
- シニアにとって、周囲は国籍に関係無く若者達のエネルギーに包まれていました。外国で勉強するモチベーションの持ち主達はそれぞれに強い個性がありましたが、争い事も無く良く協調していました。特に、毎週のように来る仲間とのお別れは涙あり笑いありの共同生活の絆を確認するような風情です。私は台湾人の若い友人達に恵まれ、毎夜大学近くの安い飲み屋で時には漢字の筆談を交えての英会話実践でした。事情を知った先生からは「第5セッション」として位置付けられ大いに推奨されました。帰国してからもEメールやスカイプで連携しています。
- 5.寮生活(部屋設備、食事、掃除、洗濯)はどうでしたか?
- 一人部屋だったので気楽に過ごせました。とにかく暑い所での集団生活だったので健康管理には留意し、週2回の掃除の依頼と時間を見計らっての洗濯はマメに努め、アンチバイラスの無い虚弱な体を守るため、学校からの帰寮外出からの帰寮時に風邪予防として食堂から貰った食塩でうがい水を作るなどしましたが、一番の快適な保健は寮にあるプールでの毎日の水泳でした。ゴーグルを透した澄んだ水中をゆったりと遊泳しながら気分転換にもなりました。仕事も家事も無く勉強に専念しながらなんと贅沢だろうと。
- 6.フィリピン・セブ島に対しての感想は?
- ストリートチルドレンとベガー達多くの貧困者や多くのジムニーが出す排気ガスが充満した街路の雑踏。粗雑な社会資本と身近に聞く窃盗等の犯罪。安いタバコと安い酒。古い教会での信仰深い多くの人々。セブ市は混沌とした都市でした。ちょっと郊外に出ると澄んだ空気と澄んだ海、ヤシの木とたわわなバナナ、そして親切な人々。混乱する頭の中は、「自己責任」が渦巻いていました。
- 7.フィリピン留学の費用対効果は?
- 英語学習の場としての費用対効果は、留学生個々の努力や資質にもよりますが、否応無しに確実に安い費用で英語が身近になります。増しては多くの友人を得る事や多くの経験は、金銭に換えられないものです。隣国の韓国は、目敏く費用対効果を狙って多くの若者をセブに送り込んでいました。
- 8.弊社フィリピン留学CEBU Englishの仕事は、どのように感じましたか?
- 打てば響くCEBU English の仕事振りは、寮の若い先輩からも拝聴しました。寮の職員も居無い休みの日に熱発したSさんは、朦朧とした状態でレンタル携帯を取り数か所に連絡を図ったもののCEBU Englishだけに繋がり医師を派遣してもらって急場を凌いだとか、セブ留学常連のNさんによると社長はセブ一番の生真面目な日本人とのこと。私も多忙な小出社長と会食の機会があり業務を拝聴しましたが、顧客に対し誠心誠意取り組まれていて好感を持ちました。
- 9.現在、フィリピン留学を検討している方に何かアドバイス等はありますか?
- 若者達は、セブ留学をネイティブ圏へのステップにしていたようです。賢い選択だと思うし反面そのような機会が限られていた我々シニア世代からは羨ましさもありました。私も含めてリタイア後の生活に戸惑いを持つ日本人は多くいます。異文化に接しモチベーションを持つ若者達に接する留学経験は年齢に関係なく人生を豊かに導くと思っています。これを一読された若者諸氏、自分だけでなく周囲のリタイヤ組にも留学をお薦めください。最後に、私は三カ月留学でしたがビザの関係と保健その他諸々フィリピンでのシニア留学は二カ月を目安がベストではとアドバイスします。
弊社担当からMSさんへ
MSさん、留学お疲れ様でした。
MSさんは書物を書く仕事をされているのでしょうか。コメントを読ませていただいた後は、本を読み終えたような手ごたえがありました。フィリピン留学中、実際に経験されたことに加え、ご自身が現地で感じられた雰囲気を分かりやすく表現されていて、留学の表面的な部分だけでなく、さらに深い部分が見えたような気がします。今後、フィリピン留学を検討されている方には是非、読んで頂きたいです。コメントの中で若者たちの留学について書かれていますが、私も同じだと思います。私の場合40歳でフィリピンへ留学しました。留学を人生の折り返し点として位置付けたからです。MSさんからすれば私はまだ若輩ですが、それでも私が留学中はMSさんと同じように、20歳頃、自分にフィリピン留学のような経験があったなら、人生観は今よりも豊かになっていたのではないかと考えた事が何度かありました。しかし、最近になって、今の歳だからこそ、若い頃とは違った角度でフィリピンを見ることができて、それはそれで良かったとも感じています。
本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました。