2020年5月現在、フィリピンでは新型コロナウイルスの感染拡大防止策のため、日本人が留学するような外国人向けの英語学校でも授業が停止しています。(地元の小学校、高校、大学等も休校中)
現在はこのような厳しい状況でフィリピン留学ができない中、一部の英語学校ではオンライン授業を提供しています。
オンライン授業ができる学校は、元々以前よりフィリピン留学前の方や留学に来られない方向けにサービスを行なっているのがほとんどです。
今となっては日本でも実にたくさんのオンライン英会話事業者がいますが、フィリピン留学で長年培った教育ノウハウを持っている語学学校のオンライン授業は他と比較して一定以上の質が担保されています。
今回は、バギオ留学で人気校の一つ「PINES」、その姉妹校のセブに校舎のある「Cebu Blue Ocean Academy」が提供するオンライン英会話『11 TALK』についてご紹介します。
継続しやすくデザインされたコース
『11 TALK』はSkypeまたはZoomを使って行われます。Skypeのアカウントがない方はZoomで気軽に始められます。
受講すると、平日毎日同じ時刻に、同じ担当の先生の授業を行なってくれます。
同じ時間に授業が受けられることで一日のスケジュールに組み込みやすく、習慣化が定着しやすいという効果があります。
また、同じ先生が毎回見てくれるので、先生が生徒の特徴も把握しやすく、直した方が良いポイントも的確に指摘、矯正することができます。
1コマが40分という長さも魅力です。一般的なオンライン英会話では25分が多く、これでは少し物足りなく感じてしまい、複数コマの予約を取る必要があります。
11 TALKのコースは5種類
・Speaking & Discussion
日常会話力を向上したい人はこちらのコースです。初級者からどんなレベルにも対応しています。
・IELTSコース
IELTS のスコアアップに特化したコースです。公式スコアをもつ PINES 上級キャンパスの講師が担当。毎回宿題が与えられます。※受講には一定の条件あり。
・ビジネス英語コース
ビジネス英語に特化したコースです。難しい話題についてのディスカッションや、会議やプレゼンテ ーション、面接を想定した練習を行います。※受講には一定の条件あり。
・TOEIC コース
TOEIC のスコアアップに特化したコースです。※受講には一定の条件あり。
・Juniorコース
6歳~16歳が対象のコースです。OXFORD社の教材『 Let’s Go』 やオリジナル教材を使用します。
まずはトライアルレッスン
初めに20分間のトライアルレッスンを受講してみて継続するかどうかを選択できます。
トライアルの申し込に、必要事項や英語レベルを伝えます。するとまもなく、マイページへのログイン情報が送られてきます。
するとこのようにログインしてマイページ上でレッスンを確認することができます。
この画面上で自分のレッスンを確認できます。
時間の数分前には準備しておくように案内が来るので、早めにスタンバイ。そしていよいよ授業開始!
初めに担当の先生と軽く自己紹介。ここでは「名前+何をしている人なのか」ぐらいで1分も要していません。すぐに授業に進んでいきました。
私の場合、授業は以下のように進みました。
1)リーディング(文量はページの半分程度)
2)ボキャブラリーの確認(スピーキング&リスニング)
3)ボキャブラリーを使った質問への返答(スピーキング)
まずは最初のリーディングを終えると、文中の中の5~6個のボキャブラリーの意味を知っているかどうかの説明をさせられます。知らない単語は先生が解説してくれました。簡単な例を出しながら説明してくれたので理解するのに時間もかかりません。
この辺りもよく考えられているなと思います。
その後は先生から次々に質問が出され、これに自由に答える時間でした。
とにかくスピーキングでアウトプットさせる意図がありますね。その返答に対して先生がさらに質問を投げかけてきます。
ここではゆっくり考えて無言の時間ができるはもったいないので、後半は文法気にせず何でもいいので口に出しました。
こうしてあっという間に終了時間が訪れました。20分では物足りなさが残りますが、本授業は40分です。おそらくちょうど良い時間だと思います。
見える形でフィードバックが得られる
このような流れで授業が終わり、数時間後にはとても細やかなフィードバックを先生から送られてきました。
録音していたのか、先生がその場でディクテーションしていたのか、私が放った返答の、文法的な間違いを添削して教えてくれます。
間違って話していたことが認識できることは非常に有用ですね!これを元に復習すると、だんだん正確さが増していきます。
上記のフィードバックは初回のものです。次回以降の教材選びのためもあってかなり細かいですが、通常の授業にも毎回このようなフィードバックもしっかりと送ってくれます。
こうして毎回復習を繰り返すことができるので着実に英語力を伸ばすことができます。
気になる「音声品質」
さて、授業中の音声はどうだったのか、気になるところですね。
私は日本、先生はフィリピンです。フィリピン-日本間でLINEやSkypeで話そうものなら途中で音が途切れたりすることはよくあります。
しかし、授業中は終始クリアな音声でした。
音量が小さくなったり、かすれたり、このようなことはありませんでした。
これだと安心して授業に集中できます!
体験して感じたメリットとデメリット
授業の進行の仕方や環境、そして実際に効率良く英語力が伸びていく要素もある点は強みだと感じましたのでオススメです。
具体的なポイントとしては5つ
1.事前にボキャブラリーを増やしておくと良い
効率良く学習するために教材をベースに授業が進みます。その中でも自分の考えを述べる機会が多いので、初級者の方は特に事前にボキャブラリーを増やしておくと、より学習効果が得られます。
2.わかりやすい説明
自分がわからない単語についての説明も丁寧かつ端的でした。短い授業時間の中でわかりやすく説明する能力が問われるところですが、長々と説明されるわけではなかった点も良かったです。
3.通話でも聞き取りやすい発音
日本人同士でも電話やビデオ通話の場面で、相手の発音によっては何と言ったのかわからないこともあります。しかし前述した通り音声の品質もクリアなうえ、先生の発音も聞き取りやすい点もメリットです。物理的に何と言ったのかがわからないという場面は無かったです。
4.とにかく話せば要約してくれる
文法を間違えて話していたり、適切な単語を使えていなかったりしても、言いたかったことを的確に要約して確認してくれます。こういったことは多くの生徒さんを教えていなければ簡単ではないことです。
5.毎回フィードバックが得られる
前述しましたが、毎回の授業後に修正点が提示されるので、復習ができ、次回の授業に活かすサイクルができることは大きなメリットです。単発のレッスンでやった気になるだけでは英語は思うように伸びません。
受講に足踏みするとすればこの点
画面に表示される教材の画質は少々荒い感じはありますが、読むには問題レベルです。
あえてデメリットがあるとすれば料金です。実際に現地で生徒に教えている講師陣が熱意を持って担当しているため、一般的なオンライン英会話サービスとは違いそれなりの価格帯です。
しかし、これを留学の一環として捉えるならばコストパフォーマンスは十分に高いです。
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