フィリピン留学になんとなく興味があるけど実際どうなの…?
セブ島にもそれ以外の地域にも学校はあるみたいだし、まずなにから調べたらいいのかわからない!
実は、フィリピン留学では地域ごとに特色があり、それぞれの地域・学校にあつまる学生にもおおまかな特徴があります。
今回は、フィリピンの中でも英語学習メインの留学地「バギオ」はどんなタイプの学生さんに人気なのか解説していきます。
1.セブ島と正反対?バギオ留学とは
フィリピン・バギオは首都マニラが位置するルソン島の北部にある山岳避暑地です。
標高1500メートルにあり、年間通じて20度前後とフィリピンでは珍しく涼しい環境。
日本人が想像するフィリピンのイメージとはかけ離れており、海もなければ、エアコン要らず、長袖で過ごします。
(関連記事:【フィリピン留学のエリア紹介】高原都市で真面目留学『バギオ』について)
2.バギオ留学の学費
バギオは地方都市のため、セブ島の英語学校よりも10%~30%安価な料金設定*です。
(*バギオ英語学校協会加盟校の料金を参考)
学費平均(授業料:マンツーマンクラス4コマ + グループクラス4コマ(合計8コマ)と寮費)
1人部屋:165,000円
2人部屋:160,000円
3人部屋:155,000円
4人部屋:150,000円
6人部屋:140,000円
授業数、食事・掃除・洗濯・インターネット込みで良心的な価格。
マニラやセブといった都市に比べると、物価も運営コストも低いです。
キャンパス内に学生寮を保有する一体型がほとんどで、サービスを外注せずに学校がありとあらゆるスタッフを雇用して、学生が英語学習に専念できるようになっています。
綺麗なホテルに滞在したい、レストランのような食事がしたい人にはこのような学校形態は向いていません。
上記料金以外にも水道光熱費や教材、ビザといった現地支払い費用もあります。
各学校によって異なりますが、必要な現金・国際キャッシュカードを準備しておきましょう。
3.バギオ留学生の期間
涼しい気候と学費が安価なことから、バギオはフィリピン留学の中でも学生さんの滞在期間がとても長い傾向にあります。
「できる限り長く留学して、英語をしっかり身につけたい」と考える方に向いている地域ですね。
平均滞在週数はなんと10~11週。
バギオでは3~6ヶ月じっくり腰を据えて、英語に向き合う方が実に多いです。
ちなみに、日本から直行便があって気軽に行けるセブ島留学の場合、1~2週間の超短期留学の方も多いことから、平均滞在週数は7週間前後です。
4.バギオ留学生の年齢層
期間が物語るように、バギオには4週未満の短期留学生が少なく、落ち着いた学習環境を求めてじっくり勉強したい社会人が比較的多く集まります。
バギオの英語学校では、夏休み等を除いた学生の平均年齢は26~27歳。
(セブ島の場合、社会人の超短期留学も多い為、平均年齢は28歳前後。学校によっては日本人留学生の平均年齢が30歳を超える所もあります。)
・欧米へのワーキングホリデー準備
・海外大学 / 大学院の進学準備
・TOEIC / IELTSの試験対策
・転職 / 海外就職のステップアップ
・避暑地でのシニア留学
英語学習目的が明確にあり、休学・休職・退職されてから、英語が本当に必要に迫られてバギオへ留学される学生が大半。
日本の年度替わりである4月からの新入生が急激に増えるのもバギオ留学の特徴です。
近頃は涼しい環境での余暇と英語学習を求めたシニア留学も盛んになっています。
反対に、マニラからの長時間の車移動を考慮すると、親子留学・ジュニア留学には向かない地域です。
5.マニラ空港の利用
バギオの英語学校が加盟する協会では、マニラ空港で団体ピックアップサービスが提供されています。(関連記事:【2019年版】BESA(バギオ英語学校協会)の団体送迎サービス)
バギオへ留学する学生は必ずマニラ空港発着便を選択するため、卒業次第、そのまま欧米各国へ渡航される方も大勢いらっしゃいます。
フィリピンのハブ空港でもあるマニラ空港利用であれば、各国都市への直行便も豊富です。
6.遊べるところ・海がない
マニラやセブのようにショッピングモールやナイトスポットは多くないし、近い海でもバスで2時間かかります。
(関連記事:【行き方解説】バギオ留学の人気観光地「サンフェルナンド」の海が見たい!)
もともとバギオの英語学校は、韓国人学生が山籠もりできる英語合宿として広まったスパルタ地域。
誘惑を遮断し、週末も授業の復習や自習に励みたい学生には最適なエリアですが、アクティビティ重視・リゾート重視の方には向いていません。
7.ワーホリ対策学校
留学目的がワーキングホリデーに向けた英語学習であれば、バギオのA&JとBaguio JICがコースとしてワーホリ対策を提供しています。
ワーホリに必要なレジュメ作成・面接対策・インターンシップといった本格的な内容です。
「A&J校」A&J校では、市内レストラン「café will」で40時間に及ぶ就業体験、「Baguio JIC校」では、市内カフェ「café Lusso」で現地のお客様相手に接客をします。
注文の対応・配膳・テーブル片付け等、一連の動きをフィリピンの実際のカフェで経験でき、修了後には証明証ももらえます。
授業で英語を学び、実際に使える体験ができるワーホリ対策コースがあるということは、それだけバギオ留学にワーホリ予定者が多い証ですね。
8.IELTS対策向け学校
バギオには試験対策にも定評のある学校が多数集まっています
TOEIC対策においてフィリピンで最も有名な『TALK校』や、IELTS対策希望者が殺到する実績校が揃っています。
(関連記事:フィリピン留学でIELTSに強い『バギオ』のおすすめ3校)
試験のスコアを求めて本気で英語学習に毎日取り組んでいる学生さんがバギオには多いです。
まとめ
バギオ留学を選ぶ学生さんのおおまかな特徴をあげました。
全体として間違いなくいえるのは「真面目」だということ。
みなさん、英語学習に本気になりたいから、バギオを選んでいます。
卒業後は欧米圏へ渡航される方が多いからこそ、校内の学習雰囲気は高く、長期で留学してもモチベーションが保てるようになっています。
・英語学習メインの留学がしたい
・涼しく落ち着いた学習環境がいい
・なるべく長く留学したい
・学生の年齢層が気になる
・日本人が比較的少ない地域がいい
・試験対策がしたい
・ワーホリ / 海外進学を控えている
ホテルやリゾート滞在がしたい、アクティビティや旅行も楽しみたい学生には向いていないバギオ。
英語学習に集中したい方にはぴったりの地域です。